四半期の数字
CBREは、2026年第3四半期のイタリア商業用不動産投資を28億ユーロとしています。最初の9か月間では約100億ユーロとなり、2025年同期を6%上回りました。
ホテル分野が8億1,500万ユーロで最多となり、物流は7億5,700万ユーロ、小売は4億7,000万ユーロでした。これは不動産やポートフォリオへの投資額であり、家庭が住宅を購入した価格ではありません。
住宅関連分野は異なる動き
CBREが追跡するlivingカテゴリー(住宅投資およびその他の住宅関連商品)は、最初の9か月で3億3,400万ユーロとなり、前年同期比48%減でした。第3四半期のみでは7,000万ユーロです。
この数字が示すのは当該投資分野の弱さであり、住宅価格全般の下落ではありません。機関投資家の取引額と住宅価格指数は異なるものを測ります。
住宅購入者にとっての意味
ホテル、物流、小売への資金流入が、特定の町や地区の住宅価格上昇を保証するわけではありません。立地、物件の種類、地域の需要が重要です。
living分野の落ち込みも慎重に読む必要があります。集計データだけでは、特定の住宅が賃貸に出せるか、純収益がいくらになるかは分かりません。購入判断には物件と地域市場に即した情報が必要です。
今後のデータの読み方
調査会社によって取引の集計基準が異なる場合があります。そのため、期間・対象範囲・方法を確かめずに、CBREの数字とイタリア貿易庁が紹介するDilsの推計を足したり比較したりすべきではありません。本文の100億ユーロはCBREの数値です。
海外購入者にとっての慎重な見方は、商業用不動産投資は堅調だった一方、living分野は別の動きをしたということです。市場指標は検討材料ですが、個別購入の結果を予測するものではありません。